Japanese
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研究と報告
家庭用ビデオカメラを使用した地域在住高齢者の片脚立ち動作における姿勢制御のタイプの判別
Postural control type discrimination in the community-dwelling elderly people standing on one leg by using a home video camera.
田邊 素子
1,2
,
鈴鴨 よしみ
1
,
出江 紳一
1,3
Motoko Tanabe
1,2
,
Yoshimi Suzukamo
1
,
Shin-Ichi Izumi
1,3
1東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野
2東北福祉大学健康科学部リハビリテーション学科
3東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
家庭用ビデオカメラ
,
片脚立ち
,
姿勢制御
Keyword:
家庭用ビデオカメラ
,
片脚立ち
,
姿勢制御
pp.1041-1048
発行日 2009年11月10日
Published Date 2009/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101635
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要旨:〔目的〕高齢者のバランス評価の中核をなす片脚立ち動作には2つの姿勢制御タイプがあるとされる.本研究では,家庭用ビデオカメラを用いて判定した片脚立ち動作開始時の姿勢制御のタイプと身体機能との関連を明らかにすることを目的とした.〔対象〕2003年度の仙台市鶴ヶ谷地区の寝たきり予防健診受診者964名から任意に選ばれた高齢者124名である.〔方法〕片脚立ち動作開始時のビデオ画像から体幹傾斜角度を算出し,挙上側側屈タイプと支持側側屈タイプに判別した.2つのタイプにて,年齢,性別,運動機能検査項目,転倒歴を比較した.〔結果〕対象者124名中106名が挙上側側屈タイプ,18名が支持側側屈タイプであった.挙上側側屈タイプは片脚立ち動作保持時間が有意に長かった.〔結語〕家庭用ビデオを用いた片脚立ち動作のタイプ判別は身体機能と関連があり,高齢者のバランス評価としての有用性が示唆された.
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