小さな工夫
家庭用ビデオカメラを用いた女児における自己導尿指導の工夫
鎌田 直子
1
,
上岡 克彦
1
1兵庫県立こども病院泌尿器科外来
pp.427-428
発行日 1997年5月20日
Published Date 1997/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413904398
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下部尿路機能障害を有する患児の排尿管理に間欠導尿(clean intermittent catheterization:以下,CIC)は必要不可欠なものとなっている。CICを患児自身が行うようにするにはCISC(clean intermittent selfcatheterization)導入時,あるいは家族によってCICが行われていた場合には,幼稚園〜小学校低学年時(患児の能力,家庭環境などにより異なり,最終的に不可能な症例も存在する)に患児自身に導尿を指導する必要がある。
CISC手技を指導する際,男児では通常外尿道口が容易に確認できるので手技そのものの指導に困難はない。それに対し女児では外尿道口の確認が患児の直視では困難なため,外陰部の消毒,外尿道口の確認,カテーテルの挿入などの各ステップを角度が調節できる鏡を用いて指導してきた。今回は体位の保持が困難な症例で,鏡を用いる代わりに家庭用ビデオカメラを用いて導尿指導を行い,満足すべき結果を得た。
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