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特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)
転移性脊椎腫瘍に対する18FDG-PETの臨床応用
Potential Usefulness of 18F-2-fluoro-deoxy-D-glucose-positron Emission Tomography in Metastatic Vertebral Tumor
内田 研造
1
,
馬場 久敏
1
,
前澤 靖久
1
,
小久保 安朗
1
,
中嶋 秀明
1
,
土田 龍郎
2
,
米倉 義晴
2
Kenzo Uchida
1
1福井医科大学医学部整形外科
2福井医科大学高エネルギー医学研究センター
1Department of Orthopaedic Surgery, School of medicine, Fukui Medical University
キーワード:
metastatic vertebral tumor
,
転移性脊椎腫瘍
,
positron emission tomography
,
PET
,
Tc-99 m bone scan
,
99mTc骨シンチグラフィー
Keyword:
metastatic vertebral tumor
,
転移性脊椎腫瘍
,
positron emission tomography
,
PET
,
Tc-99 m bone scan
,
99mTc骨シンチグラフィー
pp.511-514
発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903533
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抄録:転移性脊椎腫瘍が疑われた25症例(骨集積像101病変)を対象とし,FDG-PETおよびTcbone scanにおけるおのおのの骨集積像について検討した.骨シンチ陽性が99病変に,FDG陽性が54病変認められた.そのうち,同一部位に病変が認められたのは50病変(49.5%)であった.両検査陽性は50病変,骨シンチ陽性PET陰性が49病変,骨シンチ陰性PET陽性が4病変であった.病理組織,種々の画像診断により骨転移が診断された18病変中,PET陽性所見が得られたのは16病変であり,骨シンチ,FDGおのおののsensitivity,specificityを求めると,骨シンチでは,83%,20%であったのに対し,FDGでは,89%,80%となっていた.原発巣の部位,種類や,骨組織への転移形式,転移率によりその集積率は異なると考えられるが,骨転移,特に転移性脊椎腫瘍の診断,悪性度の評価としてFDG-PETは有用であると考えられる.
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