Japanese
English
特集 廃用症候群を治すには
治療介入の実際
運動器疾患
Challenges of locomotive disuse syndrome.
石田 健司
1
,
永野 靖典
1
Kenji Ishida
1
,
Yasunori Nagano
1
1高知大学リハビリテーション部
1Kochi University Medical School Rehabilitation Center
キーワード:
廃用症候群
,
運動器不安定症
,
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
Keyword:
廃用症候群
,
運動器不安定症
,
ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
pp.313-318
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101484
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はじめに
廃用症候群(disuse syndrome)は,日常生活において二次的な身体の活動低下により引き起こされる身体,および精神機能の総称である.一旦,「廃用」が生じると,その回復にはかなりの労力と時間を要するため,予防が重要である.しかし廃用症候群は二次障害ゆえに,その原因に対処すれば理論上は予防可能であるが,その予防法は単調であることが多く,効果が実感できないことから継続が困難で,現実に廃用に陥っている症例は多い.今日,介護予防や地域支援事業として,地域での廃用予防や廃用改善の取り組みが広く行われている.
そこで本稿では,廃用症候群のうち,運動器疾患における廃用性筋萎縮に対する種々の治療介入の手技や介入成果について報告し,最後に訓練意欲の継続,獲得機能の維持について述べる.
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