Japanese
English
特集 誤嚥性肺炎と不顕性誤嚥
肺炎の治療と再発予防
Therapeutic and preventive strategy for pneumonia.
寺本 信嗣
1
Nobutsugu Teramoto
1
1国立病院機構東京病院呼吸器科
1Department of Pulmonary Medicine, Tokyo National Hospital
キーワード:
不顕性誤嚥
,
肺炎治療
,
肺炎予防
,
抗菌薬
,
嚥下反射改善薬
,
不顕性誤嚥対策
Keyword:
不顕性誤嚥
,
肺炎治療
,
肺炎予防
,
抗菌薬
,
嚥下反射改善薬
,
不顕性誤嚥対策
pp.122-125
発行日 2009年2月10日
Published Date 2009/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101441
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はじめに
抗菌薬の進歩にもかかわらず,肺炎はわが国における全死亡原因の第4位,高齢者に限ってみると第1位である.高齢化が一層進む現在,高齢者肺炎の治療と再発予防は,最も重要な臨床課題の一つである.高齢者肺炎の多くは不顕性誤嚥によるものであり,不顕性誤嚥は加齢とともに脳梗塞の罹病に伴って増加するため,完全に防ぐことは困難である1-5).しかし,患者自身の咽頭喉頭,歯周,鼻腔の常在菌が起因菌となるので,起因菌と不顕性誤嚥に対するアプローチを併用することにより,肺炎の予防は可能である.高齢者の誤嚥性肺炎の機序がわかれば,その治療と予防策は自ずとみえてくる.
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