特集 在宅医療のスキルアップ
【困らないためのスキルアップ●トラブルの予防編】
肺炎予防のアプローチ
根本 聡子
1
1片貝医院
キーワード:
不顕性誤嚥
,
肺炎球菌
,
肺炎球菌ワクチン
,
インフルエンザ
Keyword:
不顕性誤嚥
,
肺炎球菌
,
肺炎球菌ワクチン
,
インフルエンザ
pp.864-865
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101237
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肺炎はわが国における死因の第4位を占め,その90%以上が65歳以上の高齢者である.介護を必要とする高齢者では,肺炎は死因の約30%を占め第1位であり,肺炎対策が不可欠である.在宅時の老人性肺炎には市中肺炎と誤嚥性肺炎がある(表1).それらの背景にある老人特有のリスクおよび予防方法について述べる.
細菌性因子の対策
肺炎球菌は本邦市中肺炎の原因菌の2~4割を占め,予防には肺炎球菌ワクチン接種が有効とされる(J1).ほかに口腔内常在菌である嫌気性菌やグラム陰性桿菌は高齢者の肺炎起炎菌として特徴的であり,口腔ケアが予防対策となる.
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