Japanese
English
短報
下肢筋群モーターポイントの解剖学的検索
Anatomic motor points localization of the lower limb muscles.
水野 志保
1
,
加賀谷 斉
1
,
才藤 栄一
1
,
米田 千賀子
1
,
肥田 岳彦
2
Shiho Mizuno
1
,
Hitoshi Kagaya
1
,
Eiichi Saitoh
1
,
Chikako Yoneda
1
,
Takehiko Hida
2
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
2藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
2Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health University
キーワード:
モーターポイント
,
下肢筋
,
解剖
Keyword:
モーターポイント
,
下肢筋
,
解剖
pp.589-592
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101270
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要旨:〔目的〕下肢筋群のモーターポイント(以下,MP)を解剖学的に求めることである.〔対象・方法〕解剖学実習遺体1体の左下肢を解剖し,大腿四頭筋,内転筋群,ハムストリングス,ヒラメ筋,後脛骨筋,長母趾屈筋のMPを測定した.〔結果〕大腿四頭筋のMPは上前腸骨棘と膝蓋骨上端を結ぶ線分の近位から34~57%の位置にあり,線分の1~2cm内外側であった.長内転筋と大内転筋のMPは鼠径靱帯レベルの大腿動脈と大腿骨内上顆を結ぶ線分上にあった.大腿二頭筋長頭,短頭,半腱様筋は坐骨結節と大腿骨外上顆を結ぶ線分を,半膜様筋と大内転筋(股関節伸展部)は坐骨結節と大腿骨内上顆を結ぶ線分を基準にするとMPは線分から2cm以内であった.ヒラメ筋,後脛骨筋,長母趾屈筋のMPは大腿骨内上顆と外上顆を結ぶ直線の中点とアキレス腱付着部を結ぶ線分から1cm以内であった.〔結語〕5本の基準線を用いて下肢筋のMPを求めることが可能であった.
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