Japanese
English
短報
リハビリテーション施行中の脳卒中患者における睡眠時無呼吸症候群の合併
Sleep apnea syndrome(SAS)in stroke patients undergoing rehabilitation.
山田 裕子
1
,
青柳 陽一郎
1
,
平岡 崇
1
,
椿原 彰夫
1
Hiroko Yamada
1
,
Yoichiro Aoyagi
1
,
Takashi Hiraoka
1
,
Akio Tsubahara
1
1川崎医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School
キーワード:
睡眠時無呼吸症候群
,
脳卒中
,
無呼吸低呼吸指数
,
片麻痺
Keyword:
睡眠時無呼吸症候群
,
脳卒中
,
無呼吸低呼吸指数
,
片麻痺
pp.585-588
発行日 2008年6月10日
Published Date 2008/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101269
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要旨:川崎医科大学附属病院回復期リハビリテーション病棟に入院中の脳卒中患者15名(平均年齢63±9歳)を対象に,簡易型睡眠呼吸モニターを用いて睡眠時無呼吸症候群(SAS)の合併率を,また併存症,ADL,麻痺の重症度とapnea-hypopnea index(AHI)との関係について調査した.15名中13名(86.7%)にSAS(平均AHI 24.3±11.0)を認め,10名が閉塞型,3名が中枢型であった.糖尿病患者は有意にAHIが高かったが(p<0.05),その他の併存症とAHI,およびFIMとAHIとの間に相関は得られなかった.閉塞型無呼吸患者において,上・下肢のBrunnstrom recovery stage(BRS)が低い患者は有意にAHIが高かった(p<0.05).今回の調査より,リハビリテーション施行中の脳卒中患者のSAS合併率は高く,とくに糖尿病合併例や重度片麻痺患者では重度のSASを有している可能性が示唆された.
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