Japanese
English
研究と報告
解剖学的指標を用いたモーターポイントの位置推測
Motor point localization judged from anatomic landmarks.
溝畑 日出昌
1
,
千葉 正司
2
,
成田 大一
3
Hideaki Mizohata
1
,
Shoji Chiba
2
,
Hirokazu Narita
3
1弘前大学医学部保健学科理学療法学専攻
2弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域病態解析科学分野
3弘前大学大学院保健学研究科健康支援科学領域老年保健学分野
1Department of Physical Therapy, Hirosaki University School of Health Sciences
2Department of Pathologic Analysis, Division of Medical Life Sciences, Hirosaki University Graduate School of Health Sciences
3Department of Development and Aging, Division of Health Sciences, Hirosaki University Graduate School of Health Sciences
キーワード:
モーターポイント
,
内側広筋
,
前脛骨筋
,
肉眼解剖
,
神経支配
Keyword:
モーターポイント
,
内側広筋
,
前脛骨筋
,
肉眼解剖
,
神経支配
pp.57-63
発行日 2010年1月10日
Published Date 2010/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101684
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要旨:〔目的〕体表からモーターポイント(以下,MP)の位置を推定するための指標を検討する.〔対象・方法〕解剖実習体6体について,内側広筋は上前腸骨棘と膝蓋骨上縁中央,前脛骨筋は腓骨頭と外果を解剖学的指標に選び,それらを結ぶ線を基準線とした.最も太い筋枝の筋への侵入部を主たるMPとして,基準線との距離を測定した.前脛骨筋は主たるMP(MP1)と,深腓骨神経の本幹より分岐し,下行して基準線の中程の筋腹に至る筋枝の最終侵入部(MP2)の測定を行った.〔結果〕内側広筋のMPは,基準線上の平均62.6%遠位で,その3.9cm内側に位置した.前脛骨筋のMP1は基準線上の平均9.9%遠位で,その2.8cm内側に位置し,MP2は基準線上の平均47.1%遠位で,その2.5cm内側に位置した.〔結語〕基準線上の割合(%)は,脂肪除去などの影響を受けにくく,指標として有用と考える.
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