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実践講座 麻痺肢の手術療法とリハビリテーション・1【新連載】
痙性麻痺手に対する選択的痙性コントロール手術とリハビリテーション
Orthopedic selective spasticity control surgery and rehabilitation for spastic hands
神前 智一
1
Tomokazu Kohzaki
1
1とちぎリハビリテーションセンター整形外科
1Tochigi Rehabilitation Center
キーワード:
痙性麻痺手
,
痙性コントロール
Keyword:
痙性麻痺手
,
痙性コントロール
pp.473-478
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101247
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はじめに
脳性麻痺をはじめとする脳性運動障害児・者に対する外科的治療は四肢体幹の拘縮除去,変形矯正,機能レベルの改善などを目的に幾多の変遷を遂げてきた.
近年,松尾2)が,脳性麻痺児・者のもつ異常筋緊張の特性を独自に理論構成し,その治療システムを明確かつ具体的に展開し,良好な成績を報告,諸家の追試も施行された.その結果,従来ややもすると変形,拘縮,脱臼などの治療として位置付けられたものが,選択的痙性コントロール手術(orthopedic selective spasticity control surgery;OSSCS)として確立された.
本論文では,OSSCSの理論と上肢手術およびリハビリテーションについて述べ,その有効性を実証したい.
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