Japanese
English
研究と報告
廃用症候群患者のリハビリテーション前後の移動能力と歩行自立予測
Locomotion before and after rehabilitation and predicting outcomes of independent walking in patients with disuse syndrome
加賀谷 斉
1
,
高橋 仁美
2
,
菅原 慶勇
2
,
澤田石 智子
2
,
笠井 千景
2
,
清川 憲孝
2
Hitoshi Kagaya
1
,
Hitomi Takahashi
2
,
Keiyu Sugawara
2
,
Tomoko Sawataishi
2
,
Chikage Kasai
2
,
Noritaka Kiyokawa
2
1藤田保健衛生大学医学部リハビリテーション医学講座
2市立秋田総合病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
2Department of Rehabilitation, Akita City Hospital
キーワード:
廃用症候群
,
移動
,
歩行
Keyword:
廃用症候群
,
移動
,
歩行
pp.479-482
発行日 2008年5月10日
Published Date 2008/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101248
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要旨:廃用症候群患者のリハビリテーション前後の移動能力を評価し,リハビリテーション開始時に歩行自立の予測が可能かどうかについて前向き研究を行った.対象は,2003年5月から2004年3月までに入院中の患者で,低・不活動となった闘病期間を挟んで罹患前よりも日常生活動作が低下した症例のうち,脳または運動器疾患をもつ者を除外した平均年齢80歳の70例とした.移動能力を移乗介助,移乗自立,歩行自立の3段階に分け,罹患前の移動能力別に,リハビリテーション開始時と終了時の移動能力を評価した.罹患前は移乗介助11例,移乗自立13例,歩行自立46例であった.移動能力は歩行自立群ではリハビリテーションにより有意に改善し,17例で歩行が自立した.多変量ロジスティック解析では,歩行自立再獲得に影響する因子は,年齢85歳未満で,リハビリテーション開始時に起き上がり動作が自立していることであった.
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