Japanese
English
特集 各種疾患におけるリハビリテーションのエビデンス
心臓疾患
Evidence of cardiac rehabilitation.
上嶋 健治
1
Kenji Ueshima
1
1京都大学大学院医学研究科EBM研究センター
1EBM Research Center, Kyoto University of Graduate School of Medicine
キーワード:
心臓リハビリテーション
,
心不全
,
高齢者
,
和温療法
Keyword:
心臓リハビリテーション
,
心不全
,
高齢者
,
和温療法
pp.829-835
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101847
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心疾患患者全般への心臓リハビリテーションの有効性
運動療法は心臓リハビリテーションの中心的な役割を担い,本邦の「心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン(2007年改訂版)」1)でも,表1のようなエビデンスを掲げており,多くの身体効果が証明されている.これらの主たる効果は運動耐容能の増加に伴うものであり,労作時呼吸困難や疲労感などの心不全症状を軽減して生活の質(QOL)も改善するとされている.同時に高血圧,高脂血症,糖尿病など,冠危険因子に対する改善効果が予後改善に寄与する.さらに,冠動脈疾患およびこれに基づく慢性心不全については,運動療法単独で心不全増悪による入院を減らし,心臓死を減じて生命予後を改善する.以下に心臓リハビリテーションの効果について詳述する.
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