Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「ハンニバル・ライジング」―猟奇犯罪者ハンニバルも戦争の犠牲者だった
二通 諭
1
1石狩市立花川南中学校
pp.825
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101026
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「ハンニバル・ライジング」(監督/ピーター・ウェーバー)は,「羊たちの沈黙」に代表されるハンニバル・レクター博士シリーズの4作目であり,今回は精神科医でありながら連続猟奇殺人犯でもあるハンニバルの幼少期,青年期に遡り,彼がいかにして食人行為を犯すほどの人格障害を有するに至ったのかについて明らかにする.
並はずれた知性,教養もなんら抑止力になることもない“食人癖”は,いつどのような形で彼の内に棲みつくことになったのか.答は戦争.本作が異型の反戦映画たる所以だ.
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