Japanese
English
特集 障害者自立支援法と補装具
装具
Orthosis.
藤野 宏紀
1
,
才藤 栄一
1
,
岡田 誠
2
,
水野 元実
2
Hiroki Fujino
1
,
Eiichi Saito
1
,
Makoto Okada
2
,
Motomi Mizuno
2
1藤田保健衛生大学リハビリテーション医学講座
2藤田保健衛生大学衛生学部リハビリテーション学科
1Department of Rehabilitation Medicine, School of Medicine, Fujita Health University
2Faculty of Rehabilitation, School of Health Sciences, Fujita Health Unversity
キーワード:
下肢装具
,
自由度制約
,
歩行能力
Keyword:
下肢装具
,
自由度制約
,
歩行能力
pp.757-762
発行日 2007年8月10日
Published Date 2007/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101013
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はじめに
装具は体幹や上肢,下肢の障害に伴う能力低下を補う補助器具である.体幹装具は固定,矯正を,上肢装具は固定,矯正,機能補助を主目的とする.そのなかでも近年,最も進歩がみられるのは下肢装具である.とくに神経疾患での下肢麻痺による歩行障害に使用される装具は,最近10年程の進歩が著しく,リハビリテーション治療における装具の考え方や訓練法も徐々に変化しつつある.しかしながら,回復期,慢性期を問わず,使用者,治療者双方の装具に対する満足度は十分でないのも現実である.
障害者自立支援法により,補装具は現物支給から費用支給の体制に変わり,基準外補装具も今後は特例補装具として基準内に取り込んで支給される方針となり,患者の障害の程度や能力に応じた個別の対応と適切な装具処方がさらに重要となってきた.
本稿では,下肢装具,とくに下肢麻痺性疾患での使用に関して,その考え方や適応に焦点を当てる.
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