Japanese
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特集 整形外科における術後リハビリテーションの日米(欧)比較
脊椎手術―椎間板手術
Rehabilitation after disc surgery.
折井 久弥
1
,
四宮 謙一
1
Hisaya Orii
1
,
Kenichi Shinomiya
1
1東京医科歯科大学脊椎脊髄神経外科学
1Department of Orthopedic and Spinal Surgery, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
早期リハビリテーション
,
術後臥床
,
装具装着期間の短縮
Keyword:
早期リハビリテーション
,
術後臥床
,
装具装着期間の短縮
pp.931-935
発行日 2003年10月10日
Published Date 2003/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100903
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頸椎椎間板ヘルニア
1.概 念
頸椎椎間板ヘルニアは青壮年期に多く,変性を基盤にして椎間板(髄核,線維輪,軟骨終板など)が脊柱管内に突出,脱出することによって,神経根,脊髄の圧迫症状をきたす.保存療法が原則であり,一般的に予後は良好である.脱出した椎間板は自然経過のなかで吸収され,ヘルニア腫瘤は縮小もしくは消失することが多い.
2.手術療法の適応
観血的療法の適応は以下の通りである.
① 四肢不全麻痺
② 膀胱直腸障害
③ 3か月以上の保存療法で軽快しない症例
① ,② は一般的に手術療法の絶対適応であるが,それ以外でも激しい上肢痛(神経根刺激症状)を繰り返し,あるいは3か月以上の保存療法で症状が改善せず,労働力低下やQOL(quality of life)低下につながっていると認められれば,手術を勧めるべきであろう.
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