連載 知ってますか?整形外科手術の変遷・2
椎間板手術(disc surgery)
小野 啓郎
pp.458-464
発行日 2012年5月25日
Published Date 2012/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102346
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脊髄損傷の記録はエジプト王朝の時代にまで遡ることができる.下ってヒポクラテス(ca.460~370, BC)は腰痛や坐骨神経痛を知っていたふしがある2).
椎間板を最初に記述したのは,解剖学の始祖として名高いVesalius(1514~1564)である―“De humani Corporis Fabrica”(1543).腰から下肢への痛みを坐骨神経と結びつけたのがCotugno(1736~1822)である―De ischiade nervosa commentarius.それ以後,坐骨神経痛はCotugno's diseaseと呼ばれた時代があった3).
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