特集 脊椎の炎症性疾患
腰椎椎間板手術後の椎間板炎と脊椎炎
金田 清志
1
,
藤谷 正紀
1
,
本間 信吾
1
,
樋口 政法
1
,
野原 裕
1
,
大西 英夫
2
,
大脇 康弘
3
,
百町 国彦
4
,
藤田 正樹
4
Kiyoshi KANEDA
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2北辰病院整形外科
3函館中央病院整形外科
4国立札幌南病院整形外科
pp.323-331
発行日 1978年4月25日
Published Date 1978/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905695
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はじめに
脊椎外科で最も一般的なものは腰椎椎間板ヘルニアの手術であろう.この手術の適応,手技,遠隔成績などは多く報告されており,一方手術成績不良の原因としての合併症も検討されてきている.しかし,後者の中で術後椎間板炎postoperative disc spacc infectionについての検討は少ない.その理由は,頻度が少ないこと,closed space infectionであり臨床症状が特異で診断されにくいことなどのためでもあろう.1972年から1977年までの5年間に当科で治療した腰椎椎間板ヘルニア手術後の椎間板炎が20例あり,これらにつき検討した.
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