Japanese
English
実践講座 疾患特有の評価法・5
腰痛
Outcome measures for low back pain research.
原 慶宏
1
,
松平 浩
1
,
星地 亜都司
1
,
中村 耕三
1
Nobuhiro Hara
1
,
Hiroshi Matsudaira
1
,
Atsushi Seichi
1
,
Kozo Nakamura
1
1東京大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo University School of Medicine
キーワード:
アウトカム評価
,
腰痛
,
腰痛特異的尺度
Keyword:
アウトカム評価
,
腰痛
,
腰痛特異的尺度
pp.473-479
発行日 2007年5月10日
Published Date 2007/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100851
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はじめに
腰痛に対する各種治療法の効果判定には,さまざまな尺度が用いられてきた.100以上の評価法が存在すると言われる.各人が好き勝手な尺度を用いたのでは独善的な効果判定にしかならない.根拠に基づく医療(evidence-based medicine;EBM)が求められるようになり,治療効果判定基準にも科学性が求められている.しかも,医療者のバイアスの入らない患者立脚型の成績評価であることが,21世紀型のアウトカム(測定結果)評価と認識されるようになっている.優,良,可,不可といった,定義の確立していない評価法は排除され,科学的な根拠のある尺度が腰痛の評価でも求められる.質の高い共通の尺度を用いることで,論文間の比較検討によるメタアナリシスが可能となる.
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