Japanese
English
短報
高齢者の大腿骨頸部骨折の術後理学療法における早期経過と歩行到達度との関連
The relation between early progress and walking attainment level in the postoperative physical therapy of hip fracture for the elderly.
藤田 博暁
1
,
荒畑 和美
1
,
土田 典子
1
,
石橋 英明
Hiroaki Fujita
1
,
Kazumi Arahata
1
,
Noriko Tsuchida
1
,
Hideaki Ishibashi
1東京都老人医療センター理学療法科
1Department of Physical Therapy, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
歩行能力
,
到達度予測
,
治療計画
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
歩行能力
,
到達度予測
,
治療計画
pp.579-583
発行日 2003年6月10日
Published Date 2003/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100786
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はじめに
当センターでは年間150例以上に及ぶ高齢者の大腿骨頸部骨折の症例を経験しており,術式は大腿骨内側骨折に人工骨頭置換術prosthesis replacement(以下,PR)を,大腿骨外側骨折にはdynamic hip screwを使用した骨接合術(以下,DHS)を選択し,安定した治療成績を残している.術後理学療法については,PR,DHSとも共通に図1に示すような4週間プログラムを1998年から採用しており,術後免荷期間をおかないことを基本としている.ただし,逆斜骨折や術中に強固な固定性が得られていない症例は,主治医と相談し,個々の症例に応じて荷重開始時期を遅らせている.
当センターではこのようなプログラムを基本として,早期歩行能力の獲得を目標として術後理学療法を積極的に行っている.しかし,高齢者では術後理学療法プログラムの進行には個人差が多く,さまざまな結果をたどっている.
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