Japanese
English
特集 褥瘡最前線
予防・治療のための栄養管理
Nutritional management of patients with pressure ulcer.
柿崎 祥子
1
,
足立 香代子
1
Shoko Kakizaki
1
,
Kayoko Adachi
1
1せんぽ東京高輪病院栄養管理室
1Department of Nutritional Management, Sempo Tokyo Takanawa Hospital
キーワード:
低栄養
,
アセスメント
,
経腸栄養剤
Keyword:
低栄養
,
アセスメント
,
経腸栄養剤
pp.515-522
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100591
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はじめに
褥瘡予防のための栄養管理の目標は栄養状態の低下を生じさせないことであり,褥瘡治療ではたんぱく質・エネルギー低栄養状態(protein energy malnutrition;PEM)の栄養管理に尽きる.したがって,栄養は,創傷治癒に必要なエネルギー,たんぱく質,そしてビタミン類とミネラルを充足させることになる.しかし,褥瘡患者および褥瘡発生リスクのある患者は高齢者で他の疾患を抱えた場合が多く,現疾患の重症度と咀嚼・誤嚥,脱水,浮腫などに配慮しながら栄養量と栄養補給ルートを設定しなければならない.とくに経口摂取困難例では,経腸栄養剤の特性を把握し,適切な製品の選択,および複数の経腸栄養剤の調合などの工夫も必要となる.
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