Japanese
English
特集 褥瘡最前線
最近の褥瘡の実態とリハビリテーション
Latest concept of pressure ulcers―rehabilitation and pressure ulcers.
大浦 武彦
1
Takehiko Ohura
1
1医療法人社団廣仁会褥瘡・創傷治癒研究所
1Pressure Ulcers & Wound Healing Research Center (Kojinkai)
キーワード:
褥瘡
,
褥瘡危険要因OHスケール
,
関節拘縮
Keyword:
褥瘡
,
褥瘡危険要因OHスケール
,
関節拘縮
pp.497-503
発行日 2004年6月10日
Published Date 2004/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100589
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はじめに
褥瘡とリハビリテーションは非常に密接な関係にありながら,問題としてほとんど取り上げられなかった.その理由は,看護の恥ということで,褥瘡の実態が隠されていることによる.
1998年,日本褥瘡学会が発足し,種々の新しい事実が解明されつつあり,その結果,リハビリテーションとの関係が非常に深いことが判明してきている(図1).
最近の褥瘡の危険要因の研究結果では,自立体位変換能力の低下,病的骨突出,関節拘縮,浮腫が日本における褥瘡の危険要因として検出され,これを大浦・堀田(OH)スケールとして報告している.さらに,これら危険要因の保有の程度により,褥瘡発症の確率や治癒期間が異なることも検証されている1)(表1).
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