特集 急増する患者を誰が診る? 成人先天性心疾患
[Chapter 2] 成人先天性心疾患の診断・管理
日常生活指導
石北 綾子
1
1九州大学 循環器内科
キーワード:
セルフケア
,
家族サポート
,
管理目的の共有
Keyword:
セルフケア
,
家族サポート
,
管理目的の共有
pp.207-211
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_207
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
★思春期・若年成人(AYA)世代の成人先天性心疾患(ACHD)患者は自覚症状を伴わないことが多く,自身の日常生活管理の必要性を実感してもらうことが難しい.日常生活指導の目的を具体的かつ段階に応じて平易な言葉で繰り返し伝えることが必要である.
★日常生活指導の目的は,将来的な再手術の周術期リスクを減らすこと,一般的な循環器疾患リスクを減らすこと,肝臓などの他臓器への負担を減らすこと,感染性心内膜炎を予防すること,妊娠などのライフイベントのリスクを理解することなどである.
★★AYA世代ACHD患者の日常生活管理も主体は患者本人に移行されるべきであるが,家族に対してサポートの仕方を指導していくことも重要である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

© Nankodo Co., Ltd., 2025