学会報告
第24回千葉県リハビリテーション医学懇話会―2005年2月12日(士),於:ぱ・る・るプラザ千葉
鈴木 堅二
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1帝京大学付属市原病院リハビリテーション科
pp.688-689
発行日 2005年7月10日
Published Date 2005/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100145
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1.帝京大学付属市原病院における脳卒中リハビリテーション・クリニカルパス
帝京大学付属市原病院リハビリテーション科
竹内 正人・鈴木 堅二
当院は第二次救急を担う500床余の病院で,脳卒中は脳外科・神経内科・一般内科の3科で担当している.脳卒中リハビリテーションの早期開始,在院期間と転帰先の最適化,脳卒中リハビリテーションの標準化を目的としてパスを導入した.パス適応基準,病態別リハビリテーション処方・開始基準,座位・立位開始基準・中止基準を設定し,2000年から脳梗塞・脳出血・SAHの疾患別に病態重症度別に在院期間を設定し,パスを運用した.バリアンス分類表を用いて在院期間の検討を行った.基準設定と入院指示票兼リハビリテーション依頼導入が有効で,発症3日以内リハビリテーション依頼が達成された.在院期間のバリアンス分析では,中等度以上での感染症対策が重要なことが判明した.早期ソーシャルワーカー介入システムとリハビリテーション面接が基本方針の統一に有効で,転帰先の最適化に有効であった.脳卒中リハビリテーションでは,病態別分類よりも活動別分類が有用で,1か月時のBI値により軽度・中等度・重度と層別化し,発症1週時で予測可能であった.
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