連載 スポーツ用義足の最新事情・第4回
パラバドミントンに特化した義足の製作
藤田 悠介
1
Yusuke Fujita
1
1公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンター
1TETSUDO KOUSAIKAI FOUNDATION Prosthetics and Orthotics Support Center
キーワード:
下肢切断
,
義足
,
スポーツ
,
パラリンピック
,
バドミントン
Keyword:
下肢切断
,
義足
,
スポーツ
,
パラリンピック
,
バドミントン
pp.1015-1017
発行日 2023年9月10日
Published Date 2023/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202934
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はじめに
2021年に行われた東京オリンピック・パラリンピックにより,障害者スポーツへの注目が以前よりも高まった.さまざまなパラスポーツを目にする機会が増え,体験会やイベントなどで触れ合うことも可能となった.
この中で,立位/座位を選ばず挑戦できることに加え,競技力の向上で,国際大会での結果が知られているパラバドミントンが注目され始めている.
筆者は2012年から現在に至るまでパラバドミントン用に特化した義足製作に携わってきたが,そこには競技特性や障害特性に由来する興味深さが存在し,いわゆる「陸上用の板バネ」にとどまらない新たな競技用義足の可能性を見出すことができる.
本稿では義足の開発/製作/調整を通じて,この競技の魅力の一端を伝えたい.
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