Japanese
English
症例報告
著明に改善した結節性多発動脈炎による末梢神経障害のリハビリテーションの経験
Rehabilitation of remarkably improved peripheral neuropathy associated with polyarteritis nodosa:a case report.
坂田 尚広
1
,
野垣 宏
2
Naohiro Sakata
1
,
Hiroshi Nogaki
2
1山口大学医学部脳神経病態学講座
2山口大学医学部保健学科
1Department of Clinical Neuroscience, Yamaguchi University School of Medicine
2Faculty of Health Sciences, Yamaguchi University School of Medicine
キーワード:
末梢神経障害
,
結節性多発動脈炎
,
血管炎
Keyword:
末梢神経障害
,
結節性多発動脈炎
,
血管炎
pp.81-84
発行日 2006年1月10日
Published Date 2006/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100031
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
血管炎に伴う末梢神経障害は多発単神経障害を呈し,結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa;PN)では,50~70%と高率に合併する1).またPNでは,末梢神経障害だけでなく,全身性血管炎による諸臓器,皮膚の障害も種々の程度で合併する.
今回われわれは,PNによる末梢神経障害に対して薬物療法に加え,病初期からリハビリテーションを積極的に行い,ADL(activities of daily living)の著明な改善を得た1例を経験した.PNのみならず,血管炎に伴う末梢神経障害については,薬物治療だけでなく,リハビリテーションの重要性について強調されているが2),実際のリハビリテーション内容,経過についての報告例は少ない3).疾患の特徴に配慮したリハビリテーションが必要と考えられるため,リハビリテーション経過,疾患の特徴に基づくリハビリテーションの留意点を中心に報告する.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.