Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「天国の青い蝶」―自然と夢の治癒力が子どもの命を救う
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.91
発行日 2005年1月10日
Published Date 2005/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552100016
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都会人である障害者が大自然とそこに住む人々に癒されるという,いわば自然の治癒力をモチーフにしたものといえば「モンタナの風に抱かれて」(99年1月号本欄)と「パッション・フィッシュ」(00年3月号本欄)が記憶に新しい.但し,治癒といっても病気や障害を治すということではなく心のケアと再生であり,二次障害,三次障害の克服である.
ところが,奇跡の実話を映画化した「天国の青い蝶」(監督/レア・プール)は余命6か月と宣告された病とそこから派生する障害を治してしまうのだから,前二作に較べ自然がもたらす治癒力は絶大である.そのメカニズムは不明としても治療効果は生物学的レベルにまで及んでいる.
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