連載 とびら
理学療法の核心を守りながら,しなやかに変化を楽しむ
松浦 道子
1
1わかくさ竜間リハビリテーション病院リハビリテーション部
pp.1085
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203603
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理学療法士をめざしていた学生時代のおぼろげな自分の将来イメージは,自転車で患者さんの自宅へ赴く訪問リハビリテーションでした.そして気がつけば卒後26年が経ち,現在は病院でリハビリテーション部の部長として勤務しています.昔にはまったく想像していなかった現在の仕事ですが,大変だと思うこと以上にやりがいを感じることが多く,周りのたくさんの方々に助けられ,支えられていることに感謝する日々です.
振り返ってみると,20代の頃は,仕事やプライベートの環境が時間とともに変わっていくということを,あまり自分のこととして捉えていませんでした.しかし実際には,社会も,制度も,リハビリテーションのエビデンスや方法も,そして自分自身のライフステージも,大きく変化していました.現在は,変化の渦中で理学療法士にとって大切な核心と考える部分を守りながら,柔軟に変化に対応すること(先取りする,礎になるエビデンスを発信することも)と,それらのバランスが重要だと考えています.
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