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特集 おしゃれを楽しむことを支える作業療法
おしゃれを楽しむことで得られる変化①衣服
Changes obtained from enjoying dress-up:Clothing
岩波 君代
1
,
土方 裕美
Kimiyo Iwanami
1
,
Hiromi Hijikata
1福祉技術研究所株式会社
pp.1202-1206
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200042
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Key Questions
Q1:人にとって装うことはなぜ大切なのか?
Q2:服選びにおいて,着脱機能性はどこまで優先すべきか?
Q3:障がい者のファッションコーディネートのポイントとは?
人にとって装うことがなぜ大切なのか(岩波君代)
1.人は日々何を基準に服を選んでいるのか
「人はなぜおしゃれを楽しみたいと思うのだろうか」,「おしゃれを楽しむことで何が得られるのだろうか」と突然訊かれてもなかなか答えは難しいが,私たちは生まれてから死ぬまで毎日あたり前に服を着ている.そして今日着る服,明日着る服を自分なりに何らかの基準をもって選んでいる.あらためて「人はなぜ服を着るのか」の歴史をひも解いていくと,「暑さ寒さから身を守るため」とか「肉体を隠すため」とか「自分の地位や身分を表現するため」等,さまざまな説が挙げられるが,本当のところは定かではない.言うまでもなく機能的な理由があることは誰でも考えられるが,それだけではないことは明らかである.
それは今の既製服時代,街のお店に置かれている服をみれば一目瞭然である.提供者側は,たとえ機能性をうたう商品であっても,デザイン性との両立にしのぎを削っている.
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