--------------------
編集後記
白谷 智子
pp.1500
発行日 2023年12月15日
Published Date 2023/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203299
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
われわれ理学療法士は「運動」という方法を用いて患者や対象者への介入を行います.しかし,この運動効果についてどの程度のことを先生方はご存じでしょうか.本号の特集テーマは「疾病・介護予防のための運動療法」です.この特集を企画するにあたりさまざまな論文を読み,「運動」の効果のすごさをあらためて感じさせられました.運動は適切に実施できれば「自然の薬」です.本特集では,各分野のエキスパートの先生方にエビデンスに基づく運動療法の方法や効果についてご執筆いただく贅沢な内容となっています.「自然の薬」の効果への理解をいっそう深める機会になれば幸いです.
2020年からのここ数年間はコロナウイルス感染症2019の流行の影響でweb形式での開催でしたが,久しぶりに完全対面形式で学術大会に参加しました.スマホの万歩計を確認したら2日間で20,000歩.学術大会で座って講演など本当に聴いているのだろうか? という歩数でした.座りっぱなしが身体に及ぼす影響を調べた論文によると,30分以上座り続けることは寿命を縮めてしまうらしいです.そのことを考えると,コミュニケーション面だけでなく身体活動面においても,対面形式での学術大会は悪くないのでは? と感じました.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.