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編集後記
白谷 智子
pp.260
発行日 2025年2月15日
Published Date 2025/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091505520590020260
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1年のなかで一番寒い2月となりました.こたつに入り,ゆっくりじっくり,時にうとうとしながら本誌を読んでみるのはいかがでしょうか.
さて,本号の特集は「遠心性収縮を考える」です.日常生活活動はさまざまな筋収縮様式や運動速度,力の調整によって成り立っています.特に臨床場面では,求心性収縮よりも遠心性収縮のほうが困難な場面が多く,遠心性収縮によるコントロールが日常生活活動の質に大きく影響を与えるとされています.また,収縮様式によって生理学的変化が異なることもわかっています.理学療法士として,遠心性収縮の理解を深めることは患者のQOL向上のために欠かせません.本特集では,「運動学的分析による遠心性収縮力強化のアプローチ」,「関節制御の弱化に対する遠心性収縮トレーニングの必要性」と「遠心性収縮時の生理学的効化」,「疾患への影響」の4つの観点から専門的に解説していただきました.
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