連載 臨床実習サブノート 臨床実習で技術のステップアップをめざそう・第3回
評価② 筋力検査
磯邉 崇
1,2
Takashi ISOBE
1,2
1昭和大学保健医療学部理学療法学科
2昭和大学横浜市北部病院リハビリテーション室
pp.723-727
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551203098
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はじめに
基本的な理学療法評価技術の学修目標として「筋力低下の程度と関連要因を把握する評価が実施できる」ことが掲げられています1).この「筋力低下の程度と関連要因を把握する評価」として筋力検査が挙げられます.筋力検査の目的は,① 筋力低下の有無,範囲と分布,程度を明らかにする,② 疾病経過指標とする,③ 発達の指標とする,④ 介入法選択の資料とする,⑤ 帰結評価と予後推定の資料とする2)ことです.代表的な筋力検査として,徒手筋力検査(Manual Muscle Testing:MMT)や徒手握力計が挙げられます.MMTは特別な機器を使用せず実施することができ,その簡便性から臨床で広く用いられています3).本稿では臨床場面で実践する機会が多いMMTによる筋力検査について述べていきます.
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