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Spine & Spinal Cord Volume 36, Issue 12 （January 2024）

脊椎脊髄ジャーナル 36巻12号（2024年1月発行）

Japanese English

特集目で見て学ぶ脊髄・末梢神経疾患の診察法（動画付き）

第1章　基本的神経診察

下肢の筋力評価 Manual Muscle Testing of the Lower Limb 園生雅弘 ^1,2 Masahiro SONOO ^1,2 ¹帝京大学医療技術学部 ²帝京大学医学部脳神経内科 ¹Faculty of Medical Technology, Teikyo University ²Department of Neurology, Teikyo University School of Medicine キーワード：徒手筋力テスト , manual muscle testing , MMT , 筋節 , myotome , 下肢 , lower limb Keyword: 徒手筋力テスト , manual muscle testing , MMT , 筋節 , myotome , 下肢 , lower limb pp.813-815

発行日 2024年1月19日 Published Date 2024/1/19

DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002202205

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参考文献 Reference

はじめに

　徒手筋力テスト（manual muscle testing：MMT）全般については前稿で説明した．本稿では下肢について述べるが，体幹筋として頸部の前後屈も本稿に含める．下肢のほとんどのMMTを筆者は仰臥位で行っている．特に大殿筋や膝関節屈筋群（hamstrings：hs）では，MMT 3の評価を優先すると腹臥位で行うことになるが，生理的作用でなく健常者でもbreakされる例が多いこと^9），姿勢変換が大変なことより筆者は用いていない．唯一腸腰筋でMMT 3があるかどうかの評価が必要な場合のみ，端座位で検査している．また，頸部後屈は端座位，前屈は仰臥位での検査となる．