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報告
荷重位での股関節内転可動域運動は人工股関節全置換術例の自覚的脚長差を即時的に改善させるか?—ランダム化クロスオーバーデザインを用いた検討
Does the range of motion of hip abduction exercises in the loaded position immediately improve perceived leg length discrepancy in patients undergoing total hip arthroplasty?: a randomized crossover study
川端 悠士
1
,
木村 光浩
2
Yuji KAWABATA
1
,
Mitsuhiro KIMURA
2
1JA山口厚生連周東総合病院リハビリテーションセンター
2JA山口厚生連周東総合病院整形外科
キーワード:
人工股関節全置換術
,
自覚的脚長差
,
股関節内転可動域運動
,
荷重位
Keyword:
人工股関節全置換術
,
自覚的脚長差
,
股関節内転可動域運動
,
荷重位
pp.119-125
発行日 2022年1月15日
Published Date 2022/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202560
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要旨 【目的】荷重位での術側股関節内転可動域運動が,人工股関節全置換術例の自覚的脚長差を即時的に改善させるか否かを明らかにすることを目的とした.【方法】術後2週の段階で自覚的脚長差を有する人工股関節全置換術例20例を対象とした.研究デザインはランダム化クロスオーバーデザインとした.非荷重位および荷重位での可動域運動の順番を無作為に割り付け,ベースライン,非荷重位での可動域運動後,荷重位での可動域運動後における自覚的脚長差,術側下肢荷重率,術側股関節内転可動域を比較した.【結果】分割プロットデザインによる分散分析の結果,運動前後条件の主効果が有意であり,ベースラインと非荷重位での可動域運動後に比較して,荷重位での可動域運動後に有意な自覚的脚長差および術側下肢荷重率の改善を認めた.またベースラインから荷重位での可動域運動後における自覚的脚長差の改善の程度は,最小可検変化量を上回る変化であった.【結論】荷重位での股関節内転可動域運動は,自覚的脚長差を即時的に改善させる可能性が示唆された.
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