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報告
人工股関節全置換術例の自覚的脚長差に対する補高は下肢荷重率の均等化に有用か?
Is it effective in symmetrical lower limb loading to insert a shoe lift for the perceived leg length discrepancy in patients with total hip arthroplasty?
川端 悠士
1
,
狩又 祐太
1
,
木村 光浩
2
Yuji Kawabata
1
1JA山口厚生連周東総合病院リハビリテーション科
2JA山口厚生連周東総合病院整形外科
キーワード:
人工股関節全置換術
,
自覚的脚長差
,
補高
,
下肢荷重率
Keyword:
人工股関節全置換術
,
自覚的脚長差
,
補高
,
下肢荷重率
pp.797-802
発行日 2016年8月15日
Published Date 2016/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200644
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要旨 [目的]人工股関節全置換術例の自覚的脚長差に対する補高が,下肢荷重率の均等化に有用か否かを明らかにすること.[方法]術後2週の段階で5mm以上の自覚的脚長差を有する人工股関節全置換術例28例を対象とした.研究デザインはランダム化クロスオーバーデザインとし,先に補高挿入条件・後に補高非挿入条件で術側下肢荷重率の測定を行うA群14例と,先に補高非挿入条件・後に補高挿入条件で荷重率の測定を行うB群14例に,無作為に割り付けた.補高非挿入条件・補高挿入条件の2条件で,快適立位姿勢における30秒間の術側下肢荷重率を測定した.補高挿入条件では自覚的脚長差に合わせて非術側足底へ補高を挿入した.[結果]荷重率はA群で補高非挿入条件42.9±5.0%,補高挿入条件47.1±3.0%,B群で補高非挿入条件45.1±5.2%,補高挿入条件48.2±4.1%であった.分割プロットデザインによる分散分析の結果,交互作用および先行条件による主効果はなく,補高の有無による主効果のみが有意であった(p<0.01).[結論]自覚的脚長差に対する補高の使用は,荷重率の均等化に有用であることが明らかとなった.
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