Japanese
English
報告
急性期脳梗塞後早期に歩行が自立する患者における退院前後の身体活動量の比較
Comparison of physical activity before and after discharge in patients with acute mild cerebral infarction
岩﨑 寛之
1
,
藤野 雄次
2
,
高橋 秀寿
3
,
牧田 茂
3
Hiroyuki IWASAKI
1
,
Yuji FUJINO
2
,
Hidetoshi TAKAHASHI
3
,
Shigeru MAKITA
3
1埼玉医科大学国際医療センターリハビリテーションセンター
2順天堂大学保健医療学部理学療法学科
3埼玉医科大学国際医療センターリハビリテーション科
キーワード:
脳梗塞
,
身体活動量
,
急性期理学療法
Keyword:
脳梗塞
,
身体活動量
,
急性期理学療法
pp.1269-1274
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202498
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要旨 本研究の目的は,急性期脳梗塞後早期に歩行が自立する患者における,入院中と自宅退院後の身体活動量を比較することである.対象は,入院から1週間以内に歩行が自立した初発の急性期脳梗塞患者17例とした.方法は,身体活動量計を使用し入院中と自宅退院後の歩数と活動時間を測定した.その結果,退院後に歩数と活動時間がともに向上したのは17例中7例,両者が低下したのは17例中4例,歩数のみ減少したのは17例中6例であった.また,女性の6例中5例は自宅退院後に活動時間が増加する傾向がみられた.以上から,急性期脳梗塞後早期に歩行が自立する患者の17例中10例は退院後に歩数と活動時間の一方あるいは両者が低下することが明らかとなり,性別による特性の差異も示唆された.本調査をもとに,今後は家庭内や社会的な役割と身体活動量との関係について実態調査を進める必要があると考えられた.
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