連載 臨床実習サブノート 診療参加型臨床実習—「ただ見ているだけ」にならないように!・8
慢性心不全
渡邉 英孝
1,2
Hidetaka WATANABE
1,2
1順天堂大学医学部附属順天堂医院リハビリテーション室
2順天堂大学大学院医学研究科リバビリテーション医学
pp.1264-1268
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202497
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はじめに
日本の高齢化率は上昇を続け,それとともに心不全を含む心疾患を有する患者が増加しています.その結果,心疾患(高血圧を除く)での死亡率は悪性新生物〈腫瘍〉に次いで第2位となっています1).そして,今後も高齢の心疾患患者が大幅に増加すること=心不全パンデミックが予想されています.心疾患は高齢患者が多いこともあり,心臓機能以外にもさまざまな問題を併存していることが多いため,理学療法士の幅広い知識ときめ細やかな対応が期待されています.
本稿では診療参加型実習において指導者が心不全患者のどのような点を評価しており,実習生には何を見てもらいたいかを解説します.実習生が臨床現場で充実した実習を送る助けとなることを期待しています.
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