Close-up PEW
PEWと運動療法
齊藤 正和
1
,
森沢 知之
1
,
高橋 哲也
1
,
藤原 俊之
2
,
代田 浩之
3,4
Masakazu SAITOH
1
,
Tomoyuki MORISAWA
1
,
Tetsuya TAKAHASHI
1
,
Toshiyuki FUJIWARA
2
,
Hiroyuki DAIDA
3,4
1順天堂大学保健医療学部理学療法学科
2順天堂大学大学院医学研究科リハビリテーション医学
3順天堂大学大学院医学研究科循環器内科学
4順天堂大学保健医療学部診療放射線学科
キーワード:
慢性腎臓病
,
末期腎不全
,
protein-energy wasting
,
カヘキシア
Keyword:
慢性腎臓病
,
末期腎不全
,
protein-energy wasting
,
カヘキシア
pp.787-791
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202369
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はじめに
国際腎疾患栄養代謝学会が提唱しているprotein-energy wasting(PEW)の診断基準は,血液生化学検査,Body Mass Index(BMI),食事摂取量および骨格筋量により構成されている.これらのことから栄養療法のみならず運動療法を含めた包括的リハビリテーションの重要性が指摘されている1,2).特に,高齢慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者では,フレイル,サルコペニアを含めた多疾患併存・重複障害を呈することを考慮しながら運動療法を実施する必要がある.本稿では,PEWに対する治療戦略としての運動療法について概説したい.
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