Japanese
English
今月の特集1 検査でわかる二次性高血圧
腎実質性高血圧
Renal parenchymal hypertension
柿添 豊
1
,
向山 政志
1
1熊本大学大学院生命科学研究部腎臓内科学講座
キーワード:
腎実質性高血圧
,
慢性腎臓病
,
CKD
,
末期腎不全
,
脳心血管病
,
CVD
,
慢性糸球体腎炎
,
糖尿病性腎症・糖尿病性腎臓病
,
DKD
,
腎硬化症
Keyword:
腎実質性高血圧
,
慢性腎臓病
,
CKD
,
末期腎不全
,
脳心血管病
,
CVD
,
慢性糸球体腎炎
,
糖尿病性腎症・糖尿病性腎臓病
,
DKD
,
腎硬化症
pp.118-123
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202264
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Point
●腎臓は生体内のナトリウム(Na)バランスや血圧の調整に重要な臓器であり,その機能異常により腎実質性高血圧を生じる.
●腎実質性高血圧は高血圧全体の2〜5%を占めるとされており,本態性高血圧を除く二次性高血圧のなかでは頻度が高い.
●わが国では成人の8人に1人が慢性腎臓病(CKD)に罹患しており,これらは進行すると腎実質性高血圧の原因となる.
●CKD患者では高血圧,血圧の日内リズムの異常などの脳心血管病(CVD)の危険因子が高率に存在し,CVD発症のリスクが高い.CKDの早期発見・治療は末期腎不全への進行抑制のみならず,CVD,全死亡の抑制において極めて重要である.
●CKDの早期発見のため,全ての高血圧患者で検尿と腎機能評価を行う必要がある.
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