特集 移動—理学療法からみた学際的探求
バーチャルリアリティにおける移動と多感覚情報処理
寺本 渉
1
,
小手川 耕平
2
Wataru TERAMOTO
1
,
Kohei KOTEGAWA
2
1熊本大学大学院人文社会科学研究部
2熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科
キーワード:
バーチャルリアリティ
,
VR
,
多感覚情報処理
,
空間知覚
,
VR特有の問題
Keyword:
バーチャルリアリティ
,
VR
,
多感覚情報処理
,
空間知覚
,
VR特有の問題
pp.752-758
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202363
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Point
●移動に関する効果的なバーチャルリアリティ(virtual reality:VR)リハビリテーションを実現するには,日常の移動には複数の感覚が関与し,課題に応じて統計的に最適に情報を統合していることを理解する必要がある
●空間の歪みや移動速度の誤知覚,VR酔いなど,VR環境での移動に固有の問題も存在することにも注意を払う必要がある
●VRは多様な移動場面を個人にカスタマイズして提供でき,また,実環境での移動に対して一定の転移効果があるため,効率的かつ効果的なリハビリテーションツールとして今後期待される
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