書評
—森若文雄(監修),内田 学(編集)—「姿勢から介入する摂食嚥下—パーキンソン病患者に対するトータルアプローチ」
山田 実
1
1筑波大学人間系
pp.1463
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202152
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『長年,専門職として貢献できることを追求し,多職種連携の重要性や困難さを感じながら,摂食嚥下と向き合ってきたからこそ辿り着いた一冊』,私が本書を拝読させていただいた際の印象です.『姿勢』というコメディカルが介入可能な視点から,臨床現場で培った経験と学術的に裏打ちされた情報をもとに,パーキンソン病患者の摂食嚥下に対するアプローチについてまとめられています.また,臨床現場で観察されるさまざまな事象を単一ではなく,多職種による複数の側面より考察されており,多職種連携によって高められる相乗効果を実感できる内容となっています.著者らのもつ数多くの経験と数えきれない苦労がエッセンスとなり,表面的ではない奥深さを感じられる一冊です.
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