書評
—石川 朗(総編集),佐竹將宏(責任編集)—「—15レクチャーシリーズ 理学療法テキスト—装具学 第2版」
長倉 裕二
1
1大阪人間科学大学
pp.1451
発行日 2020年12月15日
Published Date 2020/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202147
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装具は疾患や病期においてエビデンス推奨グレードにおいて評価されていることもあり,理学療法の分野では介入手段として必須アイテムとなってきている.今回,『15レクチャーシリーズ理学療法テキスト 装具学』(中山書店)は第2版となり,ページ数も増加し,内容も充実してきている.
第1版と比較して基本的な章立てなどは大きく変わっていないが,今までのモノクロではわかりにくかった画像やイラストをカラーに置き換えることによって詳細な構造を鮮明にしているところは,学修する学生にとっても科目担当者にとっても利用しやすいものとなっている.装具部品は現物を見てもどのように機能するのかわかりにくいものも多く,新しい装具が出る度に知識もアップデートしていかなければならないため,教科書を改訂する側として悩ましい部分でもある.しかし画像情報を詳細にすることで理解しやすくなると考える.また最近では国家試験でも実際の装具の画像を用いた問題もあることから,画像として理解することは重要であると考える.
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