連載 とびら
わが道を行く 理学療法士
塩田 琴美
1,2
1慶應義塾大学総合政策学部
2株式会社CMU Holdings
pp.997
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202026
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私が最近「理学療法士」と名乗ったのはいつだろう? と思うほど,理学療法業界の道をまっすぐ進んでいない私がこのエッセーを引き受けてよいのかと思い悩みながら,この原稿を書いています.
私は,現在は総合大学で教鞭をとる傍ら,主に重度障害者を対象とした地域でのスポーツ活動を推進するための一般社団法人2団体と障害者の就労支援の会社を経営しています.なぜ,私がこの道に辿り着いたのかと思い起こすと,病院に理学療法士として勤務していた当時は,診療報酬の大幅改定があり「リハビリ難民」という言葉も生まれた時代でした.この頃に,障害者が地域で体を動かす場がない現状を目の当たりにし,地域でのリハビリテーションの活動に興味をもったのがきっかけでした.
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