連載 甃のうへ・第75回
優しく 強く
髙田 ゆみ子
1
1弘前大学医学部附属病院
pp.946
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202010
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理学療法士になって,そして青森に来て13年目に入った.入職した当時はまさか自分が生まれ育った滋賀を離れ,遠い北国で十数年働いているとは想像もしていなかった.こうしてどうにかこうにかやってこられているのも多くのひととの出会いがあり,私にさまざまな刺激を与えてくださったおかげだと思っている.特に患者や一緒に働かせていただいてきた職場の上司,先輩から受けた影響は私にとって非常に大きなものとなっている.
大学病院は「臨床・教育・研究」の3つの目的を併せ持つ医療機関とよく言われるが,そのなかでも入職当時より「臨床」を何よりも大切にし,患者のことを一番に考え,より負担なくうまく,早く,よくするためにはどうすればよいか,自分たちにできることは何か議論を交わし苦心を重ねてこられた先輩方の姿が印象的であり,その背中を追ってきたように思う.
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