Japanese
English
報告
肩関節拘縮例における関節包と関節可動域の関連性の検討
Relationship between joint capsule and range of motion in the case of frozen shoulder
鶴木 恵
1
,
高橋 友明
1
,
雫田 研輔
1
,
齋門 良紀
2
,
石垣 範雄
1
,
松葉 友幸
1
,
畑 幸彦
1
Megumi TSURUKI
1
,
Tomoaki TAKAHASHI
1
,
Kensuke SHIZUKUDA
1
,
Yoshiki SAIMON
2
,
Norio ISHIGAKI
1
,
Tomoyuki MATSUBA
1
,
Yukihiko HATA
1
1北アルプス医療センターあづみ病院肩関節治療センター
2医療創生大学健康医療科学部理学療法学科
キーワード:
肩関節拘縮
,
関節包
,
関節可動域
Keyword:
肩関節拘縮
,
関節包
,
関節可動域
pp.600-603
発行日 2020年5月15日
Published Date 2020/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201917
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要旨 関節包の縮小部位と関節可動域制限の関係を明らかにする目的で,肩関節拘縮例における関節包の大きさと関節可動域との関連性について調査した.肩関節痛を主訴に来院し,肩関節拘縮と診断された症例96例96肩を対象とした.関節造影検査にて関節包の大きさ(前方・後方・下方)を測定し,肩関節可動域[屈曲,伸展,外転,下垂位外旋,C7-thumb distance(CTD)]との間の相関関係を調べた.
前方・後方関節包の大きさは,屈曲・伸展・外転および下垂位外旋方向の可動域との間に弱〜中等度の正の相関を,CTDとの間に弱〜中等度の負の相関を認めた.下方関節包は,屈曲・伸展・外転および下垂位外旋方向の可動域との間に中等度〜強い正の相関を,CTDとの間に中等度の負の相関を認めた.
下垂位外旋方向の関節可動域制限は,一般に前方関節包の縮小が関係するとされているが,今回の結果では下方関節包との間により強い相関を認めており,下方関節包の縮小が可動域に大きく影響する可能性が示唆された.
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