Close-up 振動刺激
振動刺激と運動錯覚
今井 亮太
1,2
Ryota IMAI
1,2
1大阪河﨑リハビリテーション大学リハビリテーション学部理学療法学専攻
2畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
キーワード:
疼痛
,
脳活動
,
運動恐怖
Keyword:
疼痛
,
脳活動
,
運動恐怖
pp.306-309
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201834
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はじめに
「振動刺激」は物理療法の1つであり,筋や腱または全身に振動刺激を加えることによる筋緊張の抑制や疼痛抑制効果については古くから研究されている.腱に振動刺激を加えると,実際には四肢が動いていないにもかかわらず,あたかも動いているかのような感覚(運動錯覚)が得られる.筆者らは,その運動錯覚を用いて術後患者の疼痛軽減効果が得られることを明らかにした.本稿では,まず振動刺激を用いた運動錯覚について概説し,その後,整形外科疾患患者への介入について,筆者の臨床研究を中心に述べていく.
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