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編集後記
網本 和
pp.248
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201820
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令和元年は矢のように過ぎ去り,令和2年を迎えた今年から本誌は新しい装いと内容構成をもって新たな挑戦を始めたところです.令和2年の最大のイベントは東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されることだと思います.トップレベルのスポーツ競技においてはその華やかな成果と裏腹にドーピングの問題が取りざたされ,現にロシアはまたしてもそのスキャンダルに巻き込まれています.「薬」のもつダークサイドの力は何と大きく危ういものかと感じます.
さて本号の特集は,ポジティブな意味での「薬と運動療法」です.理学療法士は「薬」を処方する立場にありませんが,実際に受けもつ医療機関での対象者は多かれ少なかれ薬による治療を受けている方がほとんどであり,十分な配慮が必要であることは言うまでもありません.本特集では疾患・症状・障害別に「薬と運動療法」について解説をいただきました.急性期脳梗塞(太田論文),関節リウマチ(島原論文),痙縮(髙橋論文),慢性心不全(加藤論文),呼吸器疾患(新貝論文),糖尿病(河江論文),めまい(新井論文),パーキンソン病(加茂論文)と盛りだくさんなラインナップとなりました.これほど理学療法に寄った「薬と運動療法」の解説は類を見ないものであり,読者の皆様の「座右の特集」となるものと自負しています.
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