連載 甃のうへ・第72回
ターニングポイント
池田 由美
1
1首都大学東京
pp.213
発行日 2020年2月15日
Published Date 2020/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201809
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私の理学療法士としてのターニングポイントは,イタリアで2か月半の研修を受けたことだ.今から約20年前の2000年1〜3月,北イタリアにあるスキオ病院で認知神経リハビリテーションの臨床研修を行った.その当時は認知運動療法と呼ばれていた.
イタリアへ向け出発する日は真冬だったので最大の防寒状態で成田空港に向かった.だがその日はポカポカ陽気で,電車に乗り遅れそうになって(実際に乗り遅れたのだが)猛ダッシュしたため汗だくになり,何とか成田空港に到着したものの,荷物が重量オーバーで超過料金を払うことになり,手荷物検査場では検査に引っかかってしまい,ぎゅうぎゅう詰めのリュックの中身をすべて出すことに,と出だしからハプニング続きで,一体どうなることかと不安なままイタリアへ向かった.イタリアへ着いてからもいくつかのハプニングに見舞われながら,ようやく研修の地へたどり着くことができた.
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