連載 りれー随筆・156
人生のターニングポイント
唐沢 泉
1
1特定医療法人厚生会木沢記念病院産婦人科・小児科
pp.800-801
発行日 1997年9月25日
Published Date 1997/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901786
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2回目の成人式を迎えた今,自分の人生を振り返ると,新幹線のようにひたすら走り続けた中で,人生における数々のターニングポイントがあったように思う。
私は助産婦学校を卒業後,国立病院の産科病棟に就職した。5年間働き,大学へ行こうと決心をして退職した。分娩当直のアルバイトをしながら,受験勉強をしようと考えていた。ところが,恩師の勧めで国立療養所の整形外科に就職することになった。恩師曰く「助産婦を続けるなら,1〜2年は成人を勉強したら?大学は幾つになっても行けるから。もっとすべきことがあるでしょう?」。単純な私は,すぐ納得したのである。しかし,“すべきこと”は良くわからなかった。
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