あんてな シリーズ 介護予防への取り組み・6
大学が取り組む地域密着型の介護予防と理学療法のかかわり
都築 晃
1
Akira Tsuzuki
1
1藤田医科大学地域包括ケア中核センター
pp.622-626
発行日 2019年6月15日
Published Date 2019/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201581
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに—介護予防と保険外サービス
介護予防は大転換する時代に入っている.サービス提供は介護保険による予防や,市町村介護予防事業のみならず,住民主体や通いの場,さらには民間資源活用へと拡大している.地域の介護予防は,「自宅周辺の生活」を中心に組み立てられ,「保険外サービスを含めた地域資源」を「必要とする個人へしっかり提供できること」が重要である.このために「個別事例による地域ケア会議」は地域資源やサービスを知る重要な場となり,理学療法士が積極的に参加し地域を学ぶことが今後ますます重視される.
今後の理学療法士は,地域においても対象者個人だけでなく,地域住民という「集団」や「まち」の「活動性を維持向上させる」重要な役割を担う職種である.
われわれは,大学として,連携による「地域包括ケア」の実践と教育をめざし,医師会,住民,豊明市,民間企業と連携して「まちの介護予防」を実践している.本稿では実践の一端を紹介する.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.