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資料
Journal of Rehabilitation Research & Developmentにおける福祉用具臨床評価研究のフェイズとデザイン
Trial phase and research design of assistive device clinical studies in the Journal of Rehabilitation Research & Development
白銀 暁
1
,
鎌田 実
2
Satoshi Shirogane
1
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部
2東京大学大学院新領域創成科学研究科
キーワード:
福祉機器
,
支援機器
,
研究デザイン
,
エビデンス
Keyword:
福祉機器
,
支援機器
,
研究デザイン
,
エビデンス
pp.877-881
発行日 2018年9月15日
Published Date 2018/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551201315
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要旨 【目的】福祉用具の開発研究において,当事者を対象とした臨床評価は欠かせない.そこにはリハビリテーション専門職の関与が期待されるが,その評価手法に関して参照可能な情報は少ない.そこでわれわれは,近年における福祉用具の臨床評価研究の状況を調査した.【方法】Journal of Rehabilitation Research & Developmentに1999〜2016年に掲載された1,601文献を調査対象とした.福祉用具の臨床評価に関連する文献を抽出し,その機器種別,研究フェイズ,研究デザインを調べた.【結果】同誌において最も多く研究された機器種別は義肢装具であり,次いで医療機器と移動機器であった.開発機器を用いた大規模試験は少なく,市販製品の評価研究(第4相)が多数を占めた.研究デザインは自己対照試験が多く,ランダム化比較試験は少なかった.【結論】本結果は,調査対象が特定の学術誌に限定されたものであるが,得られた情報は多様な臨床評価研究の計画および実践に資するものであり,より科学的かつ効果的な研究推進への寄与が期待される.
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